さらに勉強を重ねたいという学生には、大学などへの編入という道もあります。なかには、他分野の医療系職種の資格を取得するために専門学校や養成所に進学する学生もいます。

いつぐらいから就活始めた？

就職活動は6月くらい、試験は8月。どんな病院を受けたの？

最先端の技術や知識を得られて、患者さんの多い病院かどうかで考えたよ。秋山くんは？

若い人が多く働いているかどうかで選んだね。年が近い方が慣れるのも早そうだと思ったから。ところでどんな試験だった？

科目も多くて面接も難しい病院だったの。でも卒業した先輩方の就活が記録された「就職活動報告書」が・・・。

そう！あのファイリング、すごいよね！

そうなの！どんな問題が出たのか、難易度はどの程度か、詳しく記録が載っているの！特に小論文は過去の内容に近かったので完ぺき！

筆記試験の有無、面接は集団か個人かなどあらかじめ過去の記録を見れるから安心するよね。本番は緊張しなかったよ。

先生たちも本当に優しいよね。

そうだね。たくさん模擬面接をしていただいて、改善点を指摘していただいたからマイペースで受け答えができたと思う。

そういえば、内定をいただいた病院に試験前に見学に行った時、たくさん質問をしたの。そうしたら案内していただいた方が面接のご担当者だった！積極的な姿が好印象だったみたい。

すごい偶然！普段から積極的な姿勢って大切だよね。特に思うのは、ネットで見るような受け答えより、自分の気持ちを言葉で表すことが就職では大切だと思うよ。藤野さんはどんな技師になりたい？

最先端なことを取り入れつつ成長していける技師になりたいな。

患者さんの不安を取り除けるような堂々とした技師になりたい！

マンモグラフィーによる乳がん検診や、PET、CT、MRIによる検診など、医療の現場における診療放射線技師の役割はますます高まっています。それに伴い、就職先も大学病院、公立・公的病院、私立病院を中心に、放射線医学分野の研究所や放射線機器メーカーなど、活躍できる場が広がっています。

本科では勉強を進めていくうちに、学問への探究心が芽生え、大学等への編入や進学という道も用意されています。

就活は実習中の9月から始まったけど、梅澤さんは希望の病院の募集がいつもより早かったんだよね？

そう、内定をいただいた病院は、例年は12月の募集だったのが、今年は早くなって6月になっていたの。病院実習の8月よりはやく募集が来たからどうしようか迷っていて・・・。でも先輩から話を聞いたことで不安がなくなったので、この病院を受けることにしたんだ。

対策ってできなかったんじゃない？

ううん、普段から国家試験の勉強はしていたから、そんなに慌てることはなかったよ。面接練習、志望理由の添削をしていただいた。面接の練習もほとんど本番では同じ雰囲気だったのでばっちり。本当に先生には感謝しかない！

私も試験は学校でやっている国家試験の勉強をすることで対策できたよ。小論文は得意だったし、面接は直前で先生からアドバイスをいただいたくらいでよかった。普段からコツコツと準備をするって大切だよね。

そうだね。ところで病院はどんな基準で選んだ？

私は地元の病院ということで元々知っていて、見学をして受けようと思ったの。

私はもともと診療放射線技師になろうと思った理由が、放射線治療をしたいからなんだけど、それ以外の仕事もたくさんしたい。総合的なことができる病院かなと思ってこの病院を選んだんだ。将来の目標は？

私はいろんな人とお話をするのが好きだから、コミュニケーションを大切にした患者さんに頼られる技師になりたい。梅澤さんは？

幅広い知識や技術をもって、最終的には放射線治療で活躍する技師になりたいな！